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子どもを「理系脳」に育てるには?

little boy playing with puzzle, education concept「就職先に困らない」「たくさん稼ぐことができる」そういった理由からお子さんを理系脳に育てたいと考えている方も多いでしょう。理系脳とはただ理科や数学が得意というだけではありません。さまざまな事象をうのみにせず、実験や検証による科学的根拠に基づいて意思決定しようとする考え方のことをさします。理系脳に育てることでどういったメリットが得られるのでしょうか。

理系脳に育てることで、お子さんには以下のような能力が身につくといわれています。

【言語力】

言葉を使って物事を考え、それを正確に伝える能力のこと。文部科学省では、言語力を知識と経験、感性、論理的思考をもとに考えを深め、言葉を使ってコミュニケーションをしていく能力と定義し、子どもたちが言語力を伸ばすための活動をしています。

【論理的思考力】

物事を道理に当てはめ、論理的に筋道の通った考え方をする能力のこと。乳幼児期の子どもには複雑な思考回路がないため、年齢的に論理的思考ができないこともあります。ただアプローチを重ねることで脳が猛スピードで発達していき、脳の神経細胞に情報伝達を行うシナプスが張り巡らされていくので徐々に論理的思考ができるようになってきます。

お子さんの理系脳を鍛えるためには、3歳ぐらいになるとやってくるなぜなぜ期の質問攻めをうまく使うのがおすすめ。一緒に調べて答えを導くことで左脳が鍛えられ、学びのもとになる好奇心や探究心が養われます。たくさんの疑問に触れさせるのに効果的なのは外遊び。「空はなんで青いの?」「この草の名前ってなに?」など、自然の中には子どもの探究心をくすぐるものがそこかしこに転がっています。この他、科学館や博物館も理系脳を伸ばすにはぴったりの場所です。最近の科学館や博物館は見たり触ったりできる参加型の展示があり、子どもの知的好奇心を刺激してくれます。

これらに加え、習いごとをさせてあげるのもいいでしょう。スムーズに理系脳を鍛えるには、子どもが興味を持ったことに関連した習いごとを選ぶのが大切です。近年、注目を集めているのがプログラミング教室。どうすればモノが動くのかを筋道立てて考えていき、実際に行動に移すことで論理的思考力が身につきます。プログラミングとモノづくりを融合させたプロ・テック倶楽部のような小学生向けのプログラミング教室もあるので、いろいろなところを見ていいと思ったところに通うようにしてみてください。